〈投資初心者のためのやさしい資産運用シリーズ〉 第4回:投資信託の選び方~初心者での失敗しない"自分に合ったファンド"の見つけ方~

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〈投資初心者のためのやさしい資産運用シリーズ〉 第4回:投資信託の選び方~初心者での失敗しない"自分に合ったファンド"の見つけ方~
2025.12.19 ファイナンシャルプランニング

ファイナンシャルプランナーの南真理さんに

コラムを執筆していただいています。

以下、南さんのコラム本文~~

これまでのシリーズでは、「投資信託とは何か?そのメリットとデメリット」「投資を続けるコツ」「投資信託の用語の基本」について解説してきました。これまでの記事を通して、投資への理解が少し深まったと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、いざ自分で投資を始めようとすると、次の壁が現れます。

それは―――「どの投資信託を選べばいいの?」という疑問です。

 

実は世の中には、数千種類もの投資信託があります。投資信託で資産運用を始めようとしても、どれを選べばいいか分からずに断念してしまう方も少なくありません。しかも、選ぶ投資信託によって、将来の資産の育ち方が大きく変わることもあります。

 

今回は、投資初心者が失敗しないための「投資信託の選び方」をやさしく解説していきます。

 

―投資信託には"タイプ"がある

 

ひとこと投資信託と言っても、その中身はさまざまです。主に、「どの地域に投資するか」と「どの資産に投資するか」の2つの観点で分類することができます。

 

〇地域による分類

 ・国内型:日本の企業や債券、不動産などに投資

 ・海外型:海外の企業や債券、不動産などに投資

 

〇資産の種類による分類

・株式型:企業の株式に投資。値動きは大きく、成長を重視する方向け

・債券型:国債や社債に投資。値動きは株式型より小さめ

・バランス型:株式と債券を組み合わせてリスク分散

・REIT(リート)型:不動産に投資。

 

例えば、「国内株式型」「海外債券型」「国内RIET型」など、地域と資産を組み合わせたさまざまなタイプがあります。

「成長性を重視したい」方は、

株式型の投資信託が向いています。

一方、「リスクを分散し、できるだけ安定的に運用したい」方は、

バランス型を検討するといいでしょう。

どのタイプを選ぶかは、それぞれの運用目的や方針によって異なります。

 

―インデックス型とアクティブ型の違いを知ろう

 投資信託を選ぶうえで、もう一つ大切なのが「運用スタイル」です。

これは大きく分けて「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類があります。

「インデックス型について」 

インデックス型は、日経平均株価やS&P500(米国の代表的な株価指数の1つ)など、市場全体の値動きに連動するように設計されたタイプです。市場全体の動きを反映するため、ネットやテレビでも情報を得やすく、価格変動も追いやすいのが特徴です。「平均点を目指す」運用で、初期手数料が無料のものも多く、信託報酬が低いため、長期投資に向いています。

 「アクティブ型について」

アクティブ型は、運用のプロが、個別の銘柄を分析し、市場平均(ベンチマーク)を上回る成果を目指す運法スタイルです。市場平均を上回るリターンが得られる可能性もありますが、インデックス型よりも手数料や信託報酬が高く、必ずしも好成績を上げられるとは限らない点に注意が必要です。

 初心者の方にはどちらが適切なのか?という質問をよく受けます。

初心者の方には、低コストで分かりやすいインデックス型の投資信託から始めるのがオススメです。各金融機関のウェブサイトでは、地域別や国内型・海外型・株式型・債券型、運用スタイル別などで検索できる機能もあるので、活用してみましょう。

 

―数字に惑わされない!見るべき3つのポイント

 

ネットや雑誌などで、投資信託の「人気ランキング」や「最近のリターン」をよく目にしますが、

短期的な数字だけで選ぶのは危険です。

投資信託は"長期戦"。見るべきポイントは次の3つです。

 

①    信託報酬(運用コスト)

運用中ずっとかかるコストで、年率で表示されます。日割りで計算され、毎日、投資信託の純資産総額から差し引かれます。価格は信託報酬を差し引いた後の「基準価格」として公表されるため、別途支払う必要はありません。事前に販売用資料や目論見書で確認するようにしましょう。投資信託によって信託報酬は異なります。小さな差でも、10年・20年続けると大きな違いになります。迷ったら、なるべく低いものを選ぶのが基本です。

 

②    純資産総額

純資産総額は、ファンドの規模を示す指標です。純資産総額が大きいほど、その投資信託に多く集まっている資金が集まっていることを意味します。一方で、純資産総額が小さい投資信託は、繰り上げ償還(予定より早く終了してしまうこと)のリスクがあるため注意が必要です。繰上げ償還を行う条件については、目論見書に記載されていますので、購入前に必ずチェックしましょう。

 

お客様からも「どの投資信託を選べばよいか」というご質問をいただくことが多く、その際には純資産総額の重要性を必ずお伝えしています。なぜなら、投資信託の規模が小さいと、前述のように運用が存続しない可能性があるためです。純資産総額は、各金融機関のファンド一覧で、大きい順に並べ替える機能を使えば簡単に確認できます。購入を検討する際には、必ずチェックしておくと安心です。

 

③    運用方針・投資対象

パンフレットや目論見書に書かれている運用方針を確認するようにしましょう。これらを確認することで、自分の投資スタイルに合った商品を選ぶことができます。また運用方針や投資対象を知ることでリスク管理することができ、その投資信託の値動きは許容範囲か、ご自身の運用目的(老後資金や教育資金など)に沿ったものかの判断材料となります。それによって安心感を得ることができ、長期的な運用をすることが可能となります。

 

これらの3つを意識して投資信託を選ぶことで、「一時的に運用実績がいいから」という短期的な目線にとらわれず、長期的な目線で投資信託を選択することができます。結果として、"地に足のついた投資"が実現できるでしょう。

 

―自分に合った投資信託を選ぶために

 

投資信託選びで大切なのは、「どれが一番儲かるか」ではなく、

「どれなら続けられるか」という視点です。

もしご自身で選ぶのが難しい場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。

 

地道にコツコツと積み立てることで、少しずつ資産は育っていきます。焦らず、自分に合ったペースで、楽しいながら投資を続けていきましょう。

 

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筆者:南真理(ファイナンシャルプランナー)

〈プロフィール〉

17年間、大手信託銀行に勤務したのち、2022年FP事務所as isを設立。現在は商品を販売しないファイナンシャルプランナーとして活動している。主にはライフプランを作成し、資産運用の提案や家計改善のアドバイス、転職や起業したい方の経済面でのサポートなど、幅広く個人向けに相談業務を行っている。また、個人事業主向けの起業初期サポートや経理処理のサポートも行っている。相談いただいたお客様からは、丁寧で分かりやすい説明が大変好評をいただいている。また相談業務だけでなく複数のメディアでの執筆活動やセミナー・お金のお茶会を自主開催するなど幅広く活動している。

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