空き家と相続 8話~空き家を売りに出す空き家の昔の資料はある?空き家を取り扱ってくれる不動産業者はある?~

お電話でのお問い合わせは06-6991-8869

コラム

column

column

空き家と相続 8話~空き家を売りに出す空き家の昔の資料はある?空き家を取り扱ってくれる不動産業者はある?~
2023.11.20 相続・遺言

アミアカルヴァ行政書士法人 代表行政書士 竹原庸起子です。

前回の第7話では

空家を売りに出すにあたり、まずはしておくべきことである3つの準備のうち、

一つ目である空き家のお片付けと、その際の断捨離のココロについて大切であることを、

アミアカルヴァ行政書士法人の相談員の経験談からお伝えしましたね。

相談員のアドバイスをもらったAさん、のこり2つの準備についても詳しいアドバイスが欲しいとのこと。

空き家を買ったときの資料を持って近くの不動産屋さんに行ったが、なかなか売れそうにないといわれたと。

そこで相談員はどんなアドバイスをしたでしょうか。

 

<相続専門相談員のサポート~空き家を取得したときの資料を探そう!空き家専門の不動産業者に頼もう!>

Aさんは空き家を売りに出す準備として2つ目のアドバイスにあるように、空き家を祖父が購入したときの資料を家捜ししました。

すると祖父が買主となっている「売買契約書」がでてきたとのこと。

古い紙でしたし、の相談員に教えてもらわなければ、すでに終わった業者によるお片付けのときに捨ててしまうところだったとのこと。

その書類の束には測量図面や登記簿の写しのようなものもありました。

それらの書面のうち「売買契約書」については、取得したときの価格と売れたときの価格の差額があり、

いわゆる儲かったときは「譲渡所得税」を支払わなければならないかもしれませんので、その申告に必要です。

そして測量図面は、その土地の測量が済んでいるのか、境界に杭がはいっているのかなどを確認する手掛かりになるため、重要です。

測量が済んでいる場合とそうではない場合とでは、売買の条件に影響があるからです。

次に、3つ目にアドバイスがあったように、Aさんは空き家専門の不動産業者のうち、空き家の在る地域を営業エリアとしている業者に連絡をしました。

空き家専門業者に依頼したほうがいいというのは、そういう業者は空き家がもし売れなくても、利活用(利用と活用)の方法のノウハウをもっているからです。

利活用にはリノベーション、リフォームなどでの再生、DIY型賃貸などです。

ほか最近アミアカルヴァ行政書士法人に相談が多い空き家の利活用には、簡易宿所や民泊での活用、介護施設や保育園での活用ですが、

これらは条件が厳格なので、空き家専門の業者だけではなく行政書士にも相談しておくべきです。

Aさんは空き家専門の不動産業者に、先ほど出てきた資料の束をもって、売りたいのだと相談に行きました。

その業者さんはまずは物件調査として現地を確認してからAさんに連絡をくれました。

Aさんは空き家を売りに出すべく依頼した不動産業者からの連絡を聞いて、愕然としました。

この空き家を現状のまま売りに出した場合、売れても200万円ほどだとの結論を言われたからです。

Aさんが昔、祖父から聞いたところによると、この土地購入費用と建築費用とで合わせて3000万円ほどだったとのこと。

それなのにたった200万円ほどでしか売れないのか!?と。

アミアカルヴァ行政書士法人ではこのように相続したが空き家になってしまった物件の売却について相談を受けることが多いのですが、

空き家が売れない理由、もしくは売れても安くなってしまう理由にはいくつかあります。

そのうちの一つである「空き家の敷地が接道義務を満たしていないため」という理由によりAさんの物件は200万円という売買価格の提示になっていまいました。

「接道義務」とは、都市計画区域の建物の敷地は4メートル以上の幅の道路に2メートル以上は接していなければならないという建築基準法第4により課せられた義務です。

この義務を果たしていない、つまり未接道の物件は、ほとんどが再建築不可なのです。

つまり、空き家が老朽化しているので取り壊して新たに建物を建てることができないため、その空き家と土地が売れない、もしくは安くでしか売れないのです。

その場合は、その土地の中に私道を設けるなどして接道義務を果たして売るという方法もありますが、どの土地でもできるわけではありませんし、費用がかかるのです。

Aさんは、ショックですが、だからといってこの物件を持ったままにしておくことはできず、空き家専門業者へその売値での売り出しをまかせることになりました。

次回をお楽しみに。

 

 

 

<2023年12月16日土曜日 枚方ビィーゴにて相続・空き家相談会のお知らせ>

 

アミアカルヴァ行政書士法人主催 一般社団法人既存住宅空家プロデュース協会共催

枚方市での空き家と相続の無料相談会のお知らせです。

毎回 大好評です。

 

いずれの日程も 完全予約制で1組50分制

開催場所、予約可能時間についてはチラシ記載のとおりです。

予約は電話(06-6991ー8869)

もしくは

メール(info@amiacalva.co.jp)にてお願いします。

(電話での予約受付は平日9~17時まで メールでの予約受付は24時間OKですが、メール返信は平日のみです。

先着順とさせていただきますため、ご希望に添えない場合がございます。お急ぎの方はお電話でご予約ください)

 

 

 

 

 

 

pagetop